先日見た、ある有名人のTIKTOK動画。その動画ではアーティストがファンの皆様が映るような画角で軽快に踊っている。
ファンを映しているだけの動画と言えばそうだけど、僕にはこれが宝物自慢をしているように見えた。
長く推してくれたファンの存在はアーティストの宝物だし、ファンの存在こそがそのアーティストのすごさや魅力を物語っているな…と思った。とても尊い動画だと思った。
歴が長い押しは宝物だと思う
どんな人気者も栄枯盛衰
いつの時代にも人気者はいるが、ずーっと第一線で人気者であり続ける人なんてのは本当に一握り。一握りの中の一握り。一つまみと言って良いレベルでずっと人気者って人はいないと思う。
ファンが増え、ピークを越えたぐらいから徐々に次に人気者へと世の中の関心が移り…となり、人気が落ちていく。
これが世の常だと思う。しかし、それでも離れなかったファンの存在というのは、本当に偉大だと思う。
調べたところ、平均的な推し歴は約7.11年という調査結果があります。
10年、20年とファンを続けている人というのは、推し活の中では稀有な存在とも言えます。そんな長い推し活歴の方でファンが構成されている有名人は、素晴らしいファン達に囲まれていて、それにふさわしい魅力がある方なのだという事だとも思うんです。
落ちた時にこそ本当に大切なものが見える
人気商売をしている方に限らず、人間だれしも、落ちた時が勝負ってことが多いと思う。
小さなところで言えば、テストで落ちた、失恋した、スポーツで負けた…などなど、敗北を味わった時に、そこから這い上がれるのかどうかが問われるし、強い人やすごい人は、そこから這い上がっている。
もちろん、そこで諦める人も居る。諦めることが悪いとは思わないけど、それでも、何かで活躍を続けている人は、その敗北から何かを糧に這い上がっていると思う。
その糧として、ファンの存在は大きいと思う。
こんなにダメになった自分でも応援してくれる人がいる。自分はダメだと自己否定したくなる状況なのに、それでも応援してくれる。これほど嬉しく、励みになるものはないんじゃないかな?と。
ファンの存在があるから、心が折れずに這い上がってこれたというアーティストや芸能人さんは多いと思う。
支えてくれるから這い上がれる
僕が見た動画の有名人は、一世風靡した後に芸能界を干されて世の中から一度消えた人。しかし、今は当時ほどではなくても第一線に近いところで活躍をされている。
その有名人さんのライブ後の動画。ファンの方は年齢を重ねているが、それでも会場いっぱいのファンが居る。
過半数は当時から推し続けている人なんじゃないか?と思う。良い時も悪い時も推してくれた人たち。これはその有名人からすれば何よりもの宝物だと思う。
だから、宝物自慢の動画に見えた。その宝物はどんな鑑定士でも値付けはできない、この世に二つとない最上級の宝物だとも思う。
だから…
といって推し変することがダメだとも思わない。本人が情熱をもって推せる相手を推していたら、結果的に長く推していたというのが理想形だとは思う。
それに、人気がなくなるというのは推し変で離れる人が増えているということなんだから、人気が落ちるというのは推しが減ることを意味しているし、見方を変えると、誰かの推しを自分の推しに変えたから人気が上がったという過去もあるはずだし。
ある程度は循環するものだとも思う。
そのうえで、離れずに推し続けてくれた人はかけがえのない存在だし、推す人と推される人の関係性が長くなればなるほど、それは同士のような繋がりになるのだとも思う。
推しが人気が落ちても腐らずに自分を磨き続けたから推し続けたという理由があるかもしれないが、推される側も、そんな自分でも推してくれる人のために頑張ったという理由もあると思う。
こういう関係性があるところは強いし、素敵だとも思う。
ぱっと見、おじさんおばさんだらけのライブイベントの動画であっても、そういう背景がちらついて本当に尊い。
かっこいいなと思います。
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